単語と文法の意味や役割を追いかけすぎて、結果読めてない!?

こんにちは!しろくまスタディセッションのコヤマケイコです🐻‍❄️!

リーディング問題を読んでいるとき、「最初はポジティブな印象だったから、きっと筆者の意見も前向きだろう」と思い込んでしまうこと、ありますよね。でも、実はその後に筆者の意見がガラッと変わって、または、別の立場の人物が登場したりして、最終的にはネガティブな結論だった…なんてこともよくあるんです。(1級だと、さらに第三者が登場し、第三の目線ですべてを覆し、新しい意見を出してくることもありますね👀)

例で詳しく解説します🎵
たとえば、こんな英文があったとします。
Online learning is convenient and flexible.
しかしその後、いくつかの文章を挟んだあとに、以下のような文章が置かれています。
However, students in online-only classes often struggle with motivation.
最初の文だけ読むと、「オンライン学習って便利で柔軟なんだ!筆者もきっと賛成派だな」と思いがち。でも、「However(しかし)」の後に、「実はモチベーションの維持が難しい」というネガティブな意見が出てきます。つまり、筆者の本当の主張は「オンライン学習には問題点もある」ということだった、というパターンですね。
(1つ前のリスニングの投稿に通じるものがありますね🎵)

このような変化に気づくためには、どう対策すればいいのか?この「思い込み不正解」が起きる理由は、読み進める中で自分の視点が固定されてしまい、文章全体の流れや変化に気づけなくなっているからなんですよね。

固定化の原因には、文章を読む際に語彙や文法の細部にばかり注意を向けてしまい、文章全体の流れや筆者の意図を見失ってしまうことなんです。具体的には、単語の意味や文法構造に集中しすぎるあまり、文章の中でどのように話が展開しているのか、どのように筆者の意見が変化しているのかを見逃してしまうことが多いんですよね。これにより、文章の本質的な理解が妨げられ、結果として誤った解釈をしてしまうことがあるんです。そのためには、以下の3点に注意!

1. 段落ごとの「流れ」に注目する
文章は、段落ごとに話の流れや論点が変わることが多いです。最初はポジティブでも、途中でネガティブに転じることも。各段落で「今、何について話しているのか」「どんな立場で話しているのか」を意識して読み進めることが大切です。

2. 「However」などの転換語(逆説・対比表現)を見逃さない
「However」「But」「On the other hand」などの転換語は、話の流れが変わるサインです。これらの言葉が出てきたら、「ここで筆者の意見や視点が変わるかも?」とアンテナを立てておきましょう✨

■however, but, yet, nevertheless, nonetheless, still
→「しかし」「それにもかかわらず」など、前の内容を否定・逆転する感じの表現です。
■on the other hand, in contrast, by contrast, conversely, alternatively
→「一方で」「対照的に」など、対比を強調したいときに使います。
■although, though, even though, even if, whereas, while, despite, in spite of
→「〜だけれども」「〜にもかかわらず」など、譲歩や逆説を表すときに使います。
■instead, rather
→「その代わりに」「むしろ」など、選択や対比のニュアンスを出したいときに使います。

3. 要約練習やパラグラフマッピングで論点の変化をつかむ力を鍛える
要約練習は、文章全体の流れやポイントをつかむのにとても効果的です。また、パラグラフマッピング(段落ごとに要点や論点をメモする方法)を使うと、「どこで話が変わったか」「筆者の意見がどう動いたか」が視覚的に分かりやすくなります💮

読解力を高めるコツは、「どこで話の流れや論点が変わったか」に気づくことなんです。最初の印象にとらわれず、文章全体を俯瞰して読む力を意識してみてくださいね✨

しろくまスタディセッションでも、こうした「流れを読む力」を一緒に鍛えていきますので、安心してついてきてください🎵

コヤマ ケイコ

Shirokuma Study Session
English Learning Designer

しろくまスタディセッション代表。英語教育・学習マネジメントがテーマの個人事業主です。英語の学習をより効率的かつ効果的なものにするべく、教育方法をデザインしています。英作文やスピーチを添削をする傍ら、本を書いたり、学習ツールを作成したりしています。