英検などの試験に挑戦するとき、「これだけ頑張ったんだから、きっと合格できるはず」と信じたくなることってありますよね。でも、実はこの考え方には思わぬ落とし穴があるんです。世の中は必ずしも努力した分だけ結果が返ってくるわけではなく、特に試験のような場面では「どんな努力をしたか」「どんな方法で取り組んだか」が大きく影響します。
※もちろん努力そのものは重要ですし、努力したぶんだけ報われているということもあります。ただ結果を伴う努力、結果を伴いにくい努力があるということが本日のテーマです!
「合格のために、大量の時間とお金を割いて努力してきた」という自負のわりに成果が伴わなかった場合、「自分には才能がないのかも…」と落ち込んでしまうこともあると思います。それのは、「頑張れば必ず報われるはず」という期待が裏切られたショックからくるものなんです。
そしてそんな「自分に合わないがんばり方」の背景には、もしかしたら「ある特定の人の合格体験記」が影響しているかも?「このやり方で問題なし!」と聞いて真似したやり方では全然点数に繋がらなかったり、「1日〇時間勉強してた」と聞いて焦って無計画に勉強時間を増やしてサイクルがうまく回らなくなってしまったり。(英作文やスピーチだと、何本かの原稿を丸暗記することを推奨している方もいるようですね👀その作戦で見事に失敗して、わたしのところへ論理構成の組み立て方をちゃんと知りたいと来た方がこれまでちらほら…)
周りの成功例やアドバイスを参考にするのは時に有用ですが、同時に、「合格体験談=万能な再現可能モデル」ではないという認識も、とても大切です。
なぜなら、体験談の主役となる人(=投稿者)たちには、それぞれ異なる「バックグラウンド(基礎力・環境・性格・過去の蓄積)」があるからです。たとえば、もともと語彙力が高い人は多読や新聞で効果が出やすいですし、留学経験がある人はスピーキングやリスニングに強い傾向があります。論理的な書き方に慣れている人はライティングの伸びが早いです。このような「バックグラウンド」は、すべてをあけすけに書かれているわけではないので、自分と比べられないことが多いと思います。特に合格体験記は、試験に特化した対策期間のことを書いている印象ですので、生まれ育った環境や日々の習慣などの、試験対策の裏側にあるものは、なかなか書かれてないかと思います👀
バックグラウンド関係なしに、論理的思考を鍛えられるのが「しろくま式論理構成」だと思っています🎵なにしろ英検3級受験生から1級受験生まで、一貫して同じ考え方で取り組めるし、小学生からシニアの方まで、幅広い方の実績に繋がっているからです!
というわけで、「がんばったのにダメだった」と感じたとき、それは努力が足りなかったのではなく、戦略や方法を見直すタイミングかもしれません。
成果は、努力と戦略の両方がそろってこそ結果につながるもの。冷静に自分の学習を振り返り、フレキシブルに軌道修正していくことが、合格への一番の近道です。