応用力を鍛える英文法の教科書 第5章

英語は「6年間やったのにできない」のではなく、自分に適してない環境と方法でやったからできない

英語に対して苦手意識を抱いている方へ質問です。「中高時代に6年間も勉強したはずなのに、自分はなにも習得できていない」という意識はありませんか?もしあれば、英語学習に対する前提条件のアップデートが必要です。

「自営業として英語を教えてるんですよ」と言うと、「英語やりたいなー!でもそれって、完全な初心者向けじゃないんでしょ?×××すら分からないんだよね」と返されることが多々あるんです。

結論から言うと、完全な初心者にも対応してます!

という、事業サービスの話はどうでもよくて、ここで一番大事なことは、そういうふうに言う方から「なぜそのセリフが出てくるのか」を分析することです。

学校で「勉強のやり方」を習っていないために英語の勉強の始め方が分からないという方が多く、「英語の勉強って、英語を勉強できる人にしか、できないもの」という意識が理由だと思うんです。

おそらくそれは中高時代に6年間も勉強したという経験から、より強固なものになっていると思います。努力はしているのに、成果につながらないからですね。

「自分は英語を勉強してきたけど、現在できてない。ということは、英語の勉強って、英語ができない人には無理なんだ。英語ができる人だけが、英語の勉強をできるんだ」という感覚を無意識的に、経験から感じ取っているんだと思います。

だから、必要性を感じてオンライン英会話などを検討しはじめても、「ある程度の土台(文法知識と語彙)がなければ…でも自分にはその土台は(作れて)ない」と感じてしまい、おっくうになってしまう。

「じゃあ土台を作るぞ!」と奮起しても、市販の文法教材は「学校の英語」(会社で使わないような英語)か「資格のための英語」(難易度が高すぎる英語)でしかなく、自分が必要としているものとは違うように見えてしまう。「参考書の模範的な英文が難しく見えてしまい、参考にならない」というのも、よくあるように感じます。

高校で教えていても「自分は英語無理なんです」という言葉をよく聞きます。これもやっぱり原因は、「それなりの期間勉強してきたのに、できてない」と感じているからなんですよね。(学校では特に点数や順位で、視覚化されてしまい、比較されてしまい、劣等感を感じやすいですよね。)

Table of Contents

学校でやった6年間は、ほとんどの人にとって、適切な学習環境・学習教材ではなかった

「中高時代に6年間も勉強したはずなのに、自分はなにも習得できていない」のような意識がある方々は、40人もいる集団授業で「英語学習をした」経験を基準に考えていることが多いです。

このような方々は「英語学習に対する前提条件のアップデート」が必要なんです。

教室に40人いて、40人がきっちり時間内に100%の内容を理解することなんて、絶対ありえないと断言できます。

ほとんどの人は、1度話しただけで新出表現やルールを覚えることは絶対にありません。それを2・3度繰り返しても、やはり覚えません。授業中に英語を話す経験・書く経験が一切なければ、大人になっても話せないし書けないのは当然のことです。

英語を話す経験・書く経験が仮に週1回あったとしても、大人になって満足いくようなレベルで話せる・書けるかと言われたら、厳しいでしょう。なぜなら、大人数であるため、先生から十分にフィードバックをしてもらえないからです。

間違えたまま話し続ける・書き続けるなら、意欲があればきっとできます。でも「自分が満足できるレベルまで上達する」には、絶対に個々のフィードバックが必要です。ですが現在の日本教育では、ほとんどそれが実現できていません。

適切な学習環境とは、フィードバックが生まれる環境

本当に1人1人の英語力を伸ばそうとするなら、個々のレベルや目標、意欲、性格を考慮したうえで、

「今なにができているのか」
「なにが苦手なのか」
「どんな間違い方をしているのか」
「どんな知識・考え方が必要なのか」
「そのための課題はなんなのか」
「どんな教材が適しているか」
「どのような頻度で行えるのがベストなのか」

などを個人的にフィードバックするする必要があるんです。ですが、ほとんどの学校の先生には、この学習環境は作れません。さまざまな制約があるからです。

都内私立高校で働いている経験から、1人の先生が授業として抱える生徒数は少なくとも120人くらいだと思います。わたしにいたっては科目講師として勤務しているので授業時数とクラス数が多く、2020年度は8クラスで約300人近くの生徒を一度に抱えています。英作文の課題を出すこともありますが、もちろんすべてをきっちり添削することはできません。(時間外労働をしたところで手当でませんしね!)

対象の人数が少なく、時間にゆとりがあり、残業したら適切な給与も出る、という勤務状況になれば、可能になるかもしれませんが、現状では難しいですね。

 

適切な教材とは、実力プラス1のレベル

さらに教材に関しては、環境以上に適していない可能性があります。

だいたいは学年やコースごとに学習計画を練りますので、3クラスくらいが同じ教材を使うんです。40人×3クラスですから、実力や得意不得意の異なる120人が同じ教材を使って英語学習をすることになります。その教材が「まさに自分にピッタリ!」と感じる生徒は半数もいない、というのがわたしの実感です。

高校(特に私立)では特にコースごとに目標としている進学率があります。そのため、易しすぎるということはほとんどなく、ある程度難易度の高いものを取り組ませる傾向にあります。わたしの勤務校では、コースの上位層を伸ばすために難易度を設定している場合が多く、下位層の生徒は本当に苦労しています。ついけていけないと感じると、教科書暗記を一夜漬け!などの勉強方法になってしまうんですよね。

このことから言えるのは「学校でやった6年間は、ほとんどの人にとって、適切な学習環境・学習教材ではなかった」ということです。まずはこの視点を持つことが、英語学習へのハードルを低くしてくれます。心理的ハードルが低くなければ、勉強に手をつけることはできませんよね。その英語学習に対する心理的ハードルは、自分で意識して下げるしかありません。

サポーターが学習に対する心理的ハードルを下げる

「適切なサポートを受けるために人を雇わなきゃいけないんかい!お前自分の仕事の宣伝したいだけだろ!」と感じたかもしれませんが、半分そうです。でも、半分は違います。

自分のサポートは自分でもできる、ということをまずはお伝えしたいんです。

加えて、「自分をサポートする」ということは、「自分に英語を教える」ということでは決してない、ということも重要です。「英語学習者である自分を、サポーターの自分が監督する・分析する・評価する」ということです。

英語学習者である自分を、サポーターの自分が監督する・分析する・評価する

例として、なんだか読めない英語の文章に出くわした状況で考えてみましょう。そのときに生じる「むりだー!難しいー!あんなに勉強したのに!!もう英語なんてキライだー!」という感想は、英語学習者としての、素直な気持ちですね。

この気持ちは否定しないでください。知らないことに出くわしたとき、挫折を感じたときの自然な反応です。誰でも当たり前に経験する自然なことですから、この気持ちを特別視をする必要はありません。当たり前のルーティーンとして認識してしまいましょう。

でもこの気持ちを延々と引きずったり、この気持ちが湧いたタイミングで中止してしまうと、あなたの中のサポーターが姿を現すことができません。

あなたの中のサポーターは、あなたの英語学習を監督し、分析しなければならないので、学習者の気分からサポーターの気分へと、あなたがしっかり気持ちを切り替える必要があるんですね。

切り替えるにはスイッチがあるといいですね。物理的なオンオフは持てないので、キッカケを作りましょう。コーヒーを一口飲んだらわたしはサポーターになる、とか、家事を1つやったら、とか、そのキッカケによって、なにか自分にメリットが生まれることがいいですね。

ぶじ切り替え終わったら、サポーターのあなたは、さきほど挙げた以下の点を客観的に確認します。要は、自己分析と自己評価です。

「今なにができているのか」
「具体的になにがイヤで辛いのか」
「その原因となるものはなにか」
「なにが苦手なのか」
「どんな間違い方をしているのか」
「どんな知識・考え方が必要なのか」
「そのための課題はなんなのか」
「どんな教材が適しているか」
「どのような頻度で行えるのがベストなのか」

これが「サポーターのあなた」から「学習者のあなた」への「適切なサポート」です。

自分だけのベスト・サポーターを見つける

人には、得意・不得意があります。適切なサポートを自分で自分に与えることが得意な人もいれば、苦手な人もいるはずです。苦手な人の場合、頭では分かってるんだけど、できない、と感じたり、自分じゃ自分のことを客観的に判断できない、と感じたりします。

そういう方は、無理して1人でがんばらず、自分以外のサポーターになりえる人を探しましょう。学習の継続のコツは「無理をしないこと」です。難しすぎると感じるものは、レベルが合っていないことが多いです。レベルが高すぎるものに対しガムシャラに取り組み続けることは、必ず良い結果を導くとは言えないのです。

英会話の先生、Twitterのユーザー、Youtuber、そしてわたしのような個人事業主と、世の中には色んなタイプのサポーターがいます。値段もさまざまです。安ければいいものでもないし、高ければいいものでもありません。自分に合う方こそが、あなたにとってベストなサポーターです。ベスト・サポーターを選ぶことができると、よりスムーズに快適に学習できるようになっていきます!

わたしにとってのベスト・サポーターは、オンライン英会話の先生です🎵先生は、先生としてわたしが求めるものを的確に与えてくれつつも、気楽な友人関係のようなものも築けています。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

Twitter
Facebook
Pocket
Email

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。