4技能の習得について(特にリスニング&リーディング力UP!)

こんにちは!しろくまスタディセッションのコヤマケイコです🐻‍❄️✨
今日は、英語学習における4技能の習得について、図にしてみました🎨
(どうでもいいこだわりですが、左右対称な物を描くということで、わたしの好きな映画監督ウェス・アンダーソン風の配色にしてみました!)

「A Bridge of English Skills」(英語技能の橋)
2本の脚を持つ橋が川にかかっています。片側の脚の土台にはリーディング力、その上にリスニング力。もう片側の脚の土台にはライティング力、その上にスピーキング力があります。2本の脚は1つの橋を支えており、相互作用しています。リーディング力とライティング力は、英語学習の基礎となります。基盤なしに、応用力となるリスニング力とスピーキング力を積み上げることはできません。また、左右の脚はそれぞれの力を支え合っています。(=Mutual Interaction/相互作用)どちらかの強度が弱かったりしてバランスが崩れると、橋は倒れてしまいます。

リーディングとライティングは、それぞれ、インプットとアウトプットの技能の基盤です。
一般的に、文字を読んで理解できないということは音を聴いて理解することはできないし、書けないものは話せません。
逆を言えば、読める技能があれば、聴く技能に応用する素地があるということですし、書く技能があれば、話す技能に応用できるということになります!

資格試験対策のなかでリスニング力やスピーキング力を増強するために、リスニング問題をガンガンまわす!スピーキング問題をガンガンまわす!だけになっていませんか👀?
もちろんRWの素地がある人は、それで伸びるかと思います。
でも伸び悩んでいる方はそれぞれの土台となるスキルを見直してみるといいかもしれません👀✨

また「相互作用」は、縦だけでなく、横や斜めにも作用しています。
たとえば論理的に書く力が備わっていれば、リスニング・リーディング時に論理的な解釈を持って聴く・読むことになるため、理解しやすくなります。
読んで理解する力が備わっていれば、スピーキング時に、その知識(表現も内容も)をアウトプットすることができ、スピーキングの幅が広がります。

英検の要約問題追加は、こういう意味で、基盤である2つの力を同時に鍛えることになるので、学習者さんにとって有意義な変化ですね。(やったことないと大変ですけどね😂)

さて、リスニング技能の基盤となる「リーディング」力対策ですが、しろくまスタディセッションでは、前々からスラッシュリーディングをオススメしており、独自に教材を作っているくらい、大プッシュしています!
特に(練習量のわりに)リスニング力が伸びない、要約課題で点数が取れない1級受験者さんにとって、見直すべきポイントが、リーディングの習慣なんです。
・辞書を使って1つ1つ未知語をじっくり調べている
・文法構造を意識して英文を見ている
この2つのハイブリッドが起こった読み方だと、「英語表現の解読」はできても「英文の内容の理解」にたどり着かないんですね。
そして「知らないことは調べたうえで、精査したうえで理解する」というクセが、リスニングとの相性としては、かなりミスマッチ💀
リスニング中に、そんな暇なし!だからです。
もちろん、試験時間のなかでは、リーディングにしろ、要約課題にしろ、そんな暇はないですね。

(これは学校の授業でもずっと感じてきた課題でして💀!授業で精読しかさせてない学年は、入試の英文読解で詰みがちなんです。そんな授業でもうまくやれてる生徒は、個人の努力によってカバーされていると思っています)

これまで継続してきた学習習慣を手放すことは抵抗があるかもしれませんが、もし、試験という意味で、時間をかけたわりに成功していないのであれば、思い切って1度手放すことを考えてみてください。
100%手放す必要はなく、1度さくっと読みをした英文のなかから、本当に気になる文だけを精読するというハイブリッド方法もあります。
この場合は、時間の比率を調整しましょう。(一般には、「多読8割・精読2割」です!)

コヤマ ケイコ

Shirokuma Study Session
English Learning Designer

しろくまスタディセッション代表。英語教育・学習マネジメントがテーマの個人事業主です。英語の学習をより効率的かつ効果的なものにするべく、教育方法をデザインしています。英作文やスピーチを添削をする傍ら、本を書いたり、学習ツールを作成したりしています。