「やりたいのにやれない」を解決するのはモチベーションじゃなくて「見通し力」!?

「やらなきゃ」と思っているのに、ついスマホやSNSでダラダラしてしまう…そんな経験、ありませんか?
他にも、勉強前に机を片付けたり、勉強法を調べて満足してしまったり、行動せずに頭の中で言い訳を繰り返したり。掃除や他の用事に逃げてしまうこともありますよね。家事をしなきゃいけないからやれない。学校の宿題をしなきゃいけないからやれない、など…。

そんなとき、「計画どおりにやれている人」のSNSの投稿を見たりすると「この人は自分にはないモチベーションを持っているな」と感じたりしませんか?
「行動すれば変われる、行動しなければ始まらないって、自分では分かってるつもりなのに、なんでできないんだ???」と自問自答したこともあるんじゃないかと思います。

継続して行動できる人って、実はモチベーションに頼っていないんです。
大事なのは「見通し力」!
「いつまでに、何を、どのくらいやるか」を逆算して、今日やるべきことを決めているということです。

例えば、わたしはチェロの練習を3日に1回くらいの頻度でしていますが、これは練習日ごとにモチベーションが高いからではありません。
(なお、自分のことを継続して行動できる人の例に挙げていますが、周りからそう言われるので、そうなのだと自負しております!)
それでも行動に移すことができるのは、「◯日に全体練習があるから、その日までに◯回は練習しておこう」と逆算し、その結果、ざっくりと1週間のなかで都合の良い日を複数決めていて、その予定通りに動くからです。
また、「今月と先月の練習回数」を見ていて、月ごとに「全体図」を把握し、かつ「比較」しているというのもあります。
このように、スケジュールで動くと「そのように決まっているからやる」というスタンスになるので、淡々とやるべき行動に移すことができるんです。

そう考えると、「やるべきことをやる力」って、特別な才能ではないんですよね👀
最初のうちは、ついつい意志や気分が影響してくるかもしれませんが、小さな成功体験の積み重ねを経て、ルーティン化してしまえば、だんだんと意思とは関係なく習慣で体が動くようになります。
そしてそのようにして小さな行動をコツコツ積み重ねていくことで、「やればできた!」という脳の報酬回路が少しずつできていき、もっと習慣化しやすくなるんです。

わたしもチェロ購入当初は1日5分でも良いから指を動かす練習をしていました。これも友達との合わせがあるから、その日までにどうにかするというスケジュールを見通していたからです。
今は22時前後に教室へ自主練習しに行くので、どちらかというと疲労が勝っている日も多いです。
ときに6時間くらい立て続けにレッスンをしていると、頭をフル回転させている影響で、すごい疲れを感じて、意識としては「今日は練習したくない」と感じることがあります。
でも「やるスケジュール」なので、なかば義務的に練習します。カレンダーに登録した予定どおりに動くだけってなるんですよね。
このように、「感情はどうでもいい、まずやる!」「意思ではなく、仕組みや習慣で動く」という意識は、「やりたいことを成し遂げる」うえで、とても効果的です!

取り組んだとしても、なかなか成功(=やりたいことを成し遂げる)なんてできないんですけど!?と思った方✨それは意識の問題です。
なにを成功とするか?は自分で決められるものですから、ぜひ「成功」の定義を低く見積もってください。
「小さな目標から始める」ことや「未完成でもOKとする」ことで、「小さな成功」を積み上げやすくなります。
まずは小さな一歩をコツコツと続けていくことを意識してみましょう💮

※ちなみに、以前お話したように、「やらなきゃいけないこと」に対して「完璧を求めるがあまり、スタートできない」という完璧主義とか「やったら失敗するだろうなという」不安が原因で、本当に必要な行動を避けてしまうということあります。これも、成功の定義が「あまりにも理想的なもので、点数で言うと120点レベルなもの」で設定されてしまっていることが原因です。

コヤマ ケイコ

Shirokuma Study Session
English Learning Designer

しろくまスタディセッション代表。英語教育・学習マネジメントがテーマの個人事業主です。英語の学習をより効率的かつ効果的なものにするべく、教育方法をデザインしています。英作文やスピーチを添削をする傍ら、本を書いたり、学習ツールを作成したりしています。