本書の目的・構成
わたしが非常勤講師として勤務している高校にて、生徒に英検の作文指導をしていたのがきっかけでこの本を書くこととなりました。英作文は、多くの生徒にとって高いハードルです。英語で書く以前に、「テーマに対し自分で考えること」「他者の立場になって考えること」への経験がほとんどないからだと思います。自分ひとりで書こうとすると「なんとなく、好きだから」で手が止まってしまう子を多く見ました。もしくはぱっと浮かんだアイディアを使おうとするけれど、日本語と英語との力のギャップに頭を悩ませたり、そもそもテーマから主張が逸れたり。そんなことをしているうちにイヤになってしまっていました。そういうわけで英作文の指導をするとき、多くの生徒には一歩、二歩と踏み入った個人的な問いかけが必要でした。
内容を深めるための質問をし、個々に考えさせる指導は、対面で、しかもマンツーマンで、時間がかかります。だから学校教育では日英問わず、作文の指導がしっかりできないというのが現状です。大人の読者の皆さんも、学校で教わった経験は少ないのではないでしょうか?
本書では、読者であるみなさんに筆者であるコヤマが話しかける、学校での授業のような語り口で進みます。そして課題に取り組むなかで多くの提案・問いかけをし、自分ひとりの力で思考の運動から英作文の修正までが行えるようになる構成を目指しました。また、作文に必要な文法と語彙表現を繰り返し使うことで覚えられるようになっています。
高校受験の内容、英検3級、準2級、2級、準1級程度の内容を順番に扱います。論理構成と英文法の最低限の基本を学びアウトプットするので、TOEFLやTOEIC Writing、英文メールに取り組もうとしている大学生・社会人のみなさんのお力添えにもなれるかと思います。
中学1~2年生の英単語の知識が、なんとなくあれば大丈夫です。易しい課題(自分のこと)から難易度の高い課題(社会のこと)へ、段階を経て経験を積んでいくことによって、中学生から社会人の方まで、どなたでも英語を使ってまとまった文章を書けるようになります。また、想像力を働かせ、さまざまな立場や観点の存在に気づき、そして理論立てて自分の考えを育てていくことができます。
著者について
コヤマ ケイコといいます。1990年生まれです。“良い”学歴はありません。現在、都内にある私立高校と個人塾で英語の講師をしています。2018年10月1日に、しろくまスタディセッションという名前で自営業を始めました。私自身が思春期に学習面でも精神面でも苦労したことがあり、一生子どものために働きたいと思っています。親戚のお姉ちゃんのような親しみやすさを目指しています。本書へのご意見・お仕事のお話などはお問い合わせフォームからよろしくお願いいたします!
♥ My Favorites
他にもあるんですが、書ききれないのでとりあえずこれだけ!
映画鑑賞(2018年はB級サメ映画にドハマリ)/ 科学的なもの(恐竜・宇宙が大好き)/ 動物(海洋生物とか爬虫類とか柴犬!)/ 美術(観るのも描くのも作るのも◎)/ ファッション(生きがいの1つなのかも!?)/ 旅行(社会人になってからは国内中心。温泉が最高)/ 食パン(地元・埼玉県朝霞市のアサカベーカリーが世界で一番)/ アジア料理(スパイス!)
生徒とは、話の共通点があるだけいいと思っているので、自分を全部だしていくスタンスです
Shirokuma Study Sessionについて
「Study Session」は、勉強グループを意味します。「しろくま」は単純に好きで、絶滅危惧種なのもあって、守りたいのでいれました。先生というよりかは、みなさんの学習のサポーターとして、いろいろな方法を使って支援することが当事業の目的です。教科書づくりの他には、LINEにおける学習支援botを開発したり、勉強に役立つツールを作ったりしています。将来的には、生徒・学生のみなさんに安価な学習スペースを提供することが目標です。
また、Shirokuma Study Sessionでは、LINEやメールを利用したプライベート・サポートを提供させていただいております。実際にマンツーマンでの学習支援(英文添削や読解のアドバイス、学習計画、その他英語学習の支援、効率的な学習方法など)を必要とされる方はぜひご検討ください。