少し前に、「Ludwig.guru」という、英作文にとても役立つ英語の共起表現辞典にSNS上で触れたところ、CEOのAntonioからメールをいただきました。そして日本でも多くの方にLudwig.guruを知って活用してもらえないかということで、有料プランのクーポンを発行してくれました。本記事は無料クーポン配布を兼ねたLudwigのPR記事として書きましたが、とても便利なサイトなので、無料クーポン配布終了後も掲載しています。
※わたしには、クーポン配布・PR記事による収益はありません
そもそも共起表現ってなに?
Wikipedia-共起に分かりやすく記載されているので、そちらを引用します。
共起(きょうき,英:Co-occurrence)は、ある単語がある文章(または文)中に出たとき、その文章(文)中に別の限られた単語が頻繁に出現すること。
《例》’take’という単語に’part’ ‘in’と言う単語がともに使われていたりする。
つまり、単語と単語の横並びがどのようになっているのか、どの組み合わせが頻繁に使われているのか、というのが分かる辞典が共起表現辞典です。
わたしは以前、以下の記事を書くにあたって、Weblio共起表現検索とLudwigを使用しました。記事のなかでは「とりあえず1動詞につき1前置詞をつけるとしたら、どれがメジャーなのか?」を調べる方法について書きました。
例えば、「touched by」と「touched with」では、どっちが多く使われているんだろう?という疑問を、共起表現を調べられる辞書で解決することができます。Weblioではランキング形式で、Ludwigではパーセンテージで比べることが可能です。
特にLudwigには、以下にある通り、22の幅広い分野の出典があるんです。The New York TimesからBBC、Wikipediaまで、主要どころは網羅されています。ネイティブが実際に書き言葉で使っている表現を知ることができるんです。
どんなことに役立つの?
英語でアウトプットする機会であればなんでも!英作文、英会話にめちゃくちゃ役立ちます。
共起表現を調べる以外にも、Ludwigにはさまざまな検索機能が備わっているので、適当に単語をいれるだけでも知的好奇心が刺激されます😊
Ludwigは基本無料で使える!
無料プランでは「1日あたりの使用数」と、「1度に表示される結果の数」などに制限がありますが、ちょっとした気になることを調べるくらいなら、無料プランでも十分かと思います。
しかし、アウトプットのクオリティを重視される場合は、プレミアムプランが圧倒的にオススメです。プレミアムプランは、1ヶ月$11.99(約1,300円)、1年間$71.88(約7,900円)、2年間$109(約12,000円)です。もちろん、プレミアムプランではすべての機能が開放されます。
なにができるの?
Ludwig.guruができることは以下の通りです。
※以下の内容は、2020年2月16日に書いた文章とスクリーンショットです。デザインが変更されている場合があります。
Table of Contents
文章の続きが分かる
上のスクリーンショットでは「It is fun to」と文章を途中まで入力したものです。そうすると検索結果として、それから始まる色々な文章が登場しています。
文法の使われ方が分かる
今度は「people who」という関係詞のカタマリの一部を入力しました。関係詞を使った文章がたくさん出てきます。これだけでも、文法のパターン勉強になりますよね。
単語が使われる文脈が分かる
「~する機会」という意味の「a chance to」をいれてみたバージョンです。どんなジャンルの動詞とセットで使われているのかを見ることができます。ここに挙がっているのはどれもポジティブ・ニュートラルな文脈ですね。ということは、ネガティブな文脈では使われないのかなぁ、というふうに読解の推測力も鍛えられます。
類義表現・その他の表現方法が分かる
「IDIOM」では、文中にイディオムが使われている場合、それだけの意味を教えてくれます。
ピンクの下線がついている「RELATED」は似ている表現です。これがあることで、類義語・類義表現も一緒に覚えていけるようになります。単語同士を、蜘蛛の巣状に頭のなかでリンクしながら覚えていけるんですね!
青い下線は、検索結果が完全一致したものです。
黄色い下線は、「several」以外を除いた部分になっています。慣用的によく使われている部分はカタマリとして認識してくれるんです。
日本語から英文検索ができる
google翻訳が搭載されていますので、直接日本語を入力しても大丈夫です!「検索マーク」の左にある「EN」(英語)を「JA」(日本語)に変えます。
例では「一見は百聞にしかず」を一度google翻訳が「Seeing is believing」と英訳し、その表現が含まれている例文を提示してくれています。ことわざなので、IDIOMも表示されていますし、類義表現「RELATED」も登場しています。
「XXって、なんて言うんだろう?」と思ったら、それを自分で英訳しても、しなくてもいいのです。英訳してみたものが検索結果に表示されなかったら、そのまま日本語で入れてみる、というのも1つの手ですね。
英英辞典・類義語辞典としても使える
1単語のみで検索すれば、最初に「DICTIONARY」(辞書)の項目が登場します。品詞別に意味を書いてくれます。
「see more…」をクリックすると、より詳細に、より多くの類義語とともに表示されます。
似ている2つの表現の使用頻度を比べる①
「比べたい表現1 VS 比べたい表現2」といれると、割合を出してくれます。スクリーンショットでは、「best regards」のほうが使用されている頻度が高い、という結果になっています。
わたしはこの機能を「複数前置詞を取ることができる受動態の表現」(be excited about/at)で、もっとも使用頻度の高い前置詞を調べるために使いました。実際には前置詞のうしろに来る目的語によって取るべき前置詞が変わるのですが、atは辞書にはない、という意見もあります。(参考)そのためざっくりと、使用頻度が高いほうで覚えておけばいいんじゃ!?と思ったのです。
似ている2つの表現の使用頻度を比べる②
同じく使用頻度を比べる機能です。比べたい語句2つを [] で囲みます。こちらの例では「a shower」を目的語にするうえで、「have」と「take」を比べるために、 [have take]と記入していますね。
あいだに入るべき語句を検索できる
「*」をいれると、*マークの位置に「入れるべき単語」を教えてくれます。例では、「find the * word」で検索をし、検索結果では「*」の位置に入る語として「right」「missing」「perfect」などが表示されています。
動詞の後ろに入る単語を検索することもできますし、
取るべき前置詞を探すこともできます。
言い換え表現を探すことができる
言い換え表現を探したい単語の直前に「_」を入れることで、検索することができます。同時に使用頻度が高い順で表示してくれますので、これを使ったほうが前置詞を比べるうえで早かったですね!
やはりaboutがナンバーワン!atはランキング圏外でした。
正しい語順を検索する
{} で囲むことによって、正しい語順に直したものを表示してくれます。並び替え問題の解答が分からないときに使えるかもしれません。
語順を気にせず検索できるので、使ってみたい動詞などを適当に入力してみるのも1つです。例文によって正しい文法表現になおしてくれます。