応用力を鍛える英文法の教科書 第5章

試験対策用ノートの作り方

プライベート・サポートのメンバーさんから、検定試験の対策に効果的なノートのつくり方についてご質問いただきました。そこでわたしは「無駄なく整理整頓され、重要事項がひと目で分かる、学習効率の高いノートの作り方」について書いてまとめることにしました。

英語の試験には英検、TOEIC、TOEFL、IELTS、センター試験や私大の過去問など色々ありますが、どの試験でも同じ形式でノートを使って大丈夫です。英語以外の検定でも、選択肢形式のテストであれば使えます。

はじめに、ノートをつくる際のポイントは以下の3つです。

WHAT YOU NEED TO PAY ATTENTION TO IS:

ORGANIZE

整理されている ≠ すべてが丁寧である

MAKE IT CLEAR

出来栄えの移り変わりがすぐに分かる

TAKE AND LEAVE

特に重要な新出情報を取捨選択する

ORGANIZE

目指すノートの「整然さ」なのですが、上記の3つの情報が「自分が読める字」で、「そこそこ見やすくまとめられた状態」で書かれていればいいんです。

■道具をORGANIZE

1つの資格試験を受ける、と決めたら、用意するものは、問題集を1冊、ノートを1冊、そしてシャーペンとカラーペン1本ずつです。複数の問題集に、同時に手を付けるのは避けましょう。1冊を終えてから、次へ!ただし、レベルが合っていないと感じた場合は、下のレベルの問題集に切り替えることが大事です。

■配色をORGANIZE

カラーペンは赤でもオレンジでも何色でもいいですが、1色に絞りましょう!アクセントカラーは1色だけでOKです。何色も使うと、ノートをきれいに作ることが目的になってしまうので危険なんです。また、何色もあると、このページのテーマである「整然さ」や「わかりやすさ」から離れていき、本来着目しなくていいところに目がいってしまう、情報過多なノートとなってしまいます。

■文字をORGANIZE

目指すノートの「整然さ」は、自分にとって大事な情報が「自分が読める字」で、「そこそこ見やすくまとめられた状態」で書かれていることです。そのため、文字や線やマルバツの丁寧さは、必要最低限レベルでいいということです。

・定規でありとあらゆる線をキッチリ引いたノート
・1文字1文字すごく丁寧に書かれたノート

ノートを丁寧に、きれいに、美しく仕上げようとしていると、いつの間にか目的が「きれいなノートを作る作業の完了」にすり替わってしまうので注意してくださいね。

■情報をORGANIZE

検定試験対策ノートでは、自分にとって大事な情報が視覚化され、整理されている必要があります。逆に、これさえ守れていれば、文字の汚さ、色の無さは関係ないんです。

「自分にとって大事な情報」とは例えば以下のようなものを指します。

・正解率や使った時間の移り変わり
・苦手な分野/得意な分野
・絶対に習得しておきたい語彙や表現

そもそも自分の実力が、どれだけ試験にマッチできているかを分析するために、過去問や模試に取り組むという前提があります。問題を解くことは、自分だけのための情報を集める過程に過ぎないということですね。その集めた情報を整理し、分析することこそが一番大事で、得点UPに繋がる道なんです。

MAKE IT CLEAR

資格試験には「効率性」が重要です。なるべく早い段階で自分の苦手分野を理解し、それを1つ1つ潰していく。そのためにも、「傾向」「弱点」「得意分野」をひと目で分かるように、可視化することが重要です。

■目次を作る

自分の成長を正確に理解するために、そして苦手分野を正確に潰していくために、目次を作ります。この目次はノートに書いてもいいですが、スプレッドシートやエクセルで管理するほうが、正解率などの計算が楽なのでオススメです。

各技能につきノート半分のスペースをとっておく
このあと別のテキストで模試をやることを考えて、思い切ってノート半分のとこからLの段落をつくっていきましょう。あとからメモを書き込めるように、ノートには余白を残すことが大事です!

大問ごとに正解数を記録する
大問ごとに正解数を記録することで、次に同じ大問を解く時、なにに注意すればいいのかが意識できます。配点ではなく、問題数分の正解数であるというところがポイントです。パッと見たときに、すぐに何割できたかを理解できるからです。

時間を記録する
大問ごとの時間は、解答ページにメモしておくので、ここでは全体時間のみ合計して記入しておきましょう。もしすべての問題が時間内に終わらなかった場合、規定の時間内で大問いくつまでたどり着いたのか、縦線などで印を入れておくと良いです。そして「かけた時間」と「正解率」を見比べて、どの大問に時間がかかりすぎているのか(改善箇所の明確化)、どの大問が効率よく解けているのか(自信UP!)を確認します。

改善ポイントを明確にすることで、より効果的な対策を考えることができます。結果として点数の大幅UPにつながります。効率よく解けている問題形式が分かれば、本番で落ち着いて、自信を持って取り組むことができますね。

■大問ごとに解答を記録する

ページ上部に解答の記号をひたすら書く
1つの大問分の解答欄をあらかじめ作ってから解きはじめましょう。例では13個の解答欄を作ったあとに、13問をいっきに解いたことになります。そして採点をし、間違えたところに×をつけています。大問ごとに、時間をメモすることも忘れずに!

間違えた問題を分析する
「なぜ間違えたのか」を知ることが大切です。品詞を知らなくて間違えたのか?(例の3番)単語を知らなくて解けなかったのか?(例の12番)などです。読解であれば、なにを読み落としたのか、を解説書から探ります。リスニングであればなにを聞き逃したのか、ですね。

最終ページの画像にも記載しましたが、WritingやSpeakingの場合は、模範解答で使われている言葉を一部用いて、自分の解答をアップデートするといいです。表現力を鍛えることができます!ただし、模範解答の全文丸写し(写経)ではありません。あくまでも動詞、名詞単位での書き換えです。言葉のカタマリに注目しましょう。

未知語のメモは、取捨選択をして行う
知らない単語だからと、すべてを調べてメモしていては、時間がいくらあっても足りないですね。やめましょう!

知らなかった単語(未知語)をメモするとき、それが問題を解くうえで必要だったかどうかを考えてください。問題の正解には関係のない英文に使われていた未知語は無視しましょう。問題と関連性の強い単語を理解しようと努めることで、より記憶に根付かせることが目的です。記憶は五感と経験と強く関連しているんです。

分析ポイントは、こちらです。

・読むのに時間がかかりすぎていて、時間内に解き終わらない
・論理マーカーから推測ができていなかった
・まったく知らない初見の単語がキーセンテンスに多くあった
・設問の意図を正しく理解できていなかった
・選択肢で使われている文法や語法が原因で、正しく選択肢を理解できていなかった
・選択肢とキーセンテンスの言い換えを理解できていなかった
・集中力の妨げになる原因があったか
・得意じゃない分野という先入観があったか

TAKE AND LEAVE

分からなかった単語を片っ端から記録したところで、どうせ全部を覚えることはできません。それならば最初から「絶対に覚えるべきこと」に絞って「取捨選択」を行いましょう。

■最終ページで未知語をさらに取捨選択する

解答を記録していくうちに、いろいろな未知語がノートにメモされていくと思います。それを少しずつ、最終ページにまとめていきましょう。でも全てではありません。本当に必要かどうかを再度、吟味しましょう。この作業はすっかり忘れたころ(3日後や1週間後)に行うと、記憶の定着に効果的です。

「自分で選ぶ」重要性を理解する
特にどれを覚えるべきなのか、自分で選択するんです。「自分で選択する」ということは、結果に大きく影響を与えるんです。

誰かが選んだ本を読むよりも、自分で選んだ本のほうが読むモチベーションを保てますよね。親に強制的に宿題をやらされるよりも、自分で宿題をするタイミングを選んでからやったほうが、宿題に対する気持ちが前向きなはずです。「選択」から、「責任感」と「意欲」が生まれるんですね!

だから、単語帳での機械的な単語暗記が苦手な人に、特にオススメです。

最終ページを使い切ったら1つ前のページにさかのぼっていってくださいね。後ろからノートを使っていきます!

■ノート画像のまとめ

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