Chapter 3-2 で使った構成・表現を覚えるために、類題にチャレンジしましょう!
WRITING TOPIC No.02
What is your most favorite place?
- あなたのいちばん好きな場所はなんですか?
今度は「場所」がテーマです。自室(my room)や自宅(my house)、学校(my school)、カフェ(a cafe)など、ふだんどこにいるのが一番好きですか? 職場(my officeやmy work place)という人は少ないですかね?
いざ作文に取り掛かる前に、今後の学習の流れを説明させてください。これからのページは作文1トピックごとに、同じ要領で学習していきます。今回は前回の復習でもあるし、流れを掴むためのデモンストレーションでもあるんです!
無理に難易度の高い表現を使う必要はないのですが、それでも「単語力」「表現力」を高めることはきっとみなさんの目的の1つだと思います。本書では、作文のアイディアを膨らませるのと同時に、どのトピックにも繰り返し使い回せる表現を中心に学習していきます。Quizletにすべての単語・例文を収録しているので、声に出して読むにはそちらをオススメします!
ではさっそく取り組んでいきましょう!
WORD AND PHRASES
necessary |
It is necessary for me to go there once a week. |
そこへ週に1度行くのは私にとって必要不可欠だ。 |
|
形/ 必要不可欠な |
🐻 need(動/~を必要とする・名/必要)が形容詞になったものです。 |
personal |
It is necessary for me to have personal space. |
個人的な空間を持つことは私にとって必要不可欠だ。 |
|
形/ 個人的な |
🐻 person(名/個人)が形容詞になったものです。⇔public |
public |
I prefer public space to personal space for studying. |
勉強するのに、個人的な空間よりも公共の場を好む。 |
|
形/ 公共の |
🐻 public spaceにはcaféやlibraryがありますね。⇔personal |
quietness |
There is usually no quietness in public space. |
公共の場にはたいてい静けさはない。 |
|
名/ 静けさ |
🐻 quiet(形/静かな)+nessで名詞を作っています。⇔loudness |
relaxation |
It is necessary for me to get some relaxation in my room. |
自室でくつろぐことは私にとって必要不可欠だ。 |
|
名/ くつろぎ |
🐻 relax(動/~をくつろがせる)+ationで名詞を作っています。 |
relaxed |
This place always makes me relaxed. |
この場所はいつも私をくつろいた状態にさせます。 |
|
形/ (人が)くつろいだ状態 |
🐻 relaxの過去分詞形で形容詞を作り、人の状態を表します。 |
relaxing |
There is a grey relaxing sofa in the living room. |
リビングにはグレーのリラクシング・ソファがあります。 |
|
形/ (人を)くつろがせる |
🐻 relaxの現在分詞形で形容詞を作り、物の状態を表します。 |
EXCERCISE
さきほど読んだだけの単語&表現を覚えるために、並び替え問題に取り組みましょう。答え合わせはテーブルのなかにある例文をチェックしてください!
Q1. そこへ週に1度行くのは私にとって必要不可欠だ。
(It / necessary / is / go / me / to / for / there) once a week.
02. 個人的な空間を持つことは私にとって必要不可欠だ。
(personal / to / have / me / for / is / necessary / It) space.
Q3. 勉強するのに、個人的な空間よりも公共の場を好む。
(prefer / I / space / personal / to / space / public) for studying.
Q4. 公共の場にはたいてい静けさはない。
(usually / quietness / no / There / is) in public space.
以下の文章には「relax」の変化形が入ります。適切な語を語群から選んでください。
語群[ relax / relaxing / relaxed / relaxation ]
Q1. 自室でくつろぐことは私にとって不可欠だ。
It is necessary for me to get some ( ) in my room.
Q2. この場所はいつも私をくつろいた状態にさせます。
This place always makes me ( ).
Q3. リビングにはグレーのリラクシング・ソファがあります。
There is a grey ( ) sofa in the living room.
GRAMMAR POINTS
●「It is 形容詞 for 人 to 動詞」(人にとって動詞することは形容詞だ)はかなり使いまわしのきく構文ですので、声に出して5回くらい読んでください。形容詞の部分にはnecessaryやimportant、goodがよく入ります。
●「prefer A to B」(BよりもAを好む)は「Aを好む」と言い切ってから、比較対象であるBを書きます。語順を間違えないように注意してください!
MINDMAP MAKING
マインドマップを作っていきましょう。雑な図でいいのでこれまで書いてきた図をノートに書いてくださいね。思考力のトレーニングです! その際、以下の3点を意識してください。
- トピックに対する理由を2~3個考える。
- それぞれの理由に対する根拠を考える。
- その中から比較的「英語で表現しやすいもの」を選ぶ。
さてここにきてトピックを忘れてしまっているかもしれないのでもう1度書いておきます。” What is your most favorite place? ”です。お気に入りの場所を選んだら、以下のようなことが書けますね。
- その場所はどんなところなのか
⇨ quiet(静かな) / lively(にぎやかな) / large(広い) / narrow(狭い) - なぜ他の場所ではなく、その選んだ場所がいいのか
⇨ It is because ~. - 他の場所はどんなところがダメなのか
⇨ while other places are ~. - どんなことをするのに適した場所なのか
⇨ It is a good place to ~.
わたしはカフェが大好きなので、カフェで書こうと思います! 自分の家に帰るよりも、カフェ滞在時間のほうが長いんじゃないかというくらい、カフェとコーヒーが大好きです。ここで、特定のカフェ(固有名詞)を書く場合は、日本語表現と同様、後ろに補足文を書きます。チェーン店で世界的に有名なスタバを選びましたが書いてみました。万が一知らない相手が読んでもいいように、それがなんだか理解できるようにする必要があるんですね。
(例) My most favorite place is Starbucks. This is a café famous for relaxation.
一番好きな場所はスターバックスです。リラックスできることで有名なカフェです。
以前、形容詞は名詞の前と学びましたね? ですが今回は「a cafe」を説明するために、「famous for A」(Aで有名な)ということばを後ろにつけて説明しました。これを「後置修飾」といい、2語以上のカタマリを作る形容詞は名詞の後ろに置かれます。一方で、「famous」(有名な)単品なら「a famous cafe」という語順になります。
WRITING
主張・理由1・深堀1・理由2・深堀2・結論という6つの要素を思い出しながら、以下を参考に書いていきましょう。
① 主張
- 《前置き》There are a variety of As in ~. (~には色々なAがあります)
- 《主張》To me,(私にとっては)/In my opinion,(私の意見では)
② 理由1・2
- I have two reasons.
- There are two reasons for this.
- I have two reasons to support my idea.
⇩ - First, (Second,) + 理由の文章
- For the first(second) reason, + 理由の文章
- The first(second) reason is that + 理由の文章
- One(Another) reason is that + 理由の文章
③ 根拠
- For example (instance), there are … in it.(たとえば、そのなかには…があります。)
- It is good for ….(それは…にとって良いです。)
④ 結論
- That is why I believe that + 言い換えた主張の文章(そういうわけで、私は…だと信じています。)
- In conclusion,(結論として) + 言い換えた主張の文章
+ - The best ~ to me is …. (私にとって一番の~は…です。)
- My most favorite ~ is ….(最も好きな~は…です。)
- … is nothing but the best ~ for me.(…は私にとって~以外のなにものでもない。)
CHECK POINTS
以下は、表現・文法のなかで今回とくに意識して注意したいところです。書いている途中でも、書き終わってからでもOKですので、必ず作文と照らし合わせてみましょう。
- 大きなカタマリとして(内容構成)
- 主張・理由1・深堀1・理由2・深堀2・結論が揃っているか?
- テーマに対して適切な主張が行われているか?
- 主張に対して適切な理由が述べられているか?
- 理由に対して適切な根拠が述べられているか?
- 小さなカタマリとして(文法表現)
- 等位接続詞(and/butなど)は「主語・動詞」で挟まれているか?
- 従属接続詞(when/becauseなど)の前後に「主語・動詞」があるか?
- 従属接続詞を文頭に置く場合、「主語・動詞」が2回続いているか?
- 数えられる名詞には複数形の印である「s」をつけているか?
place ⇨ places book ⇨ books room ⇨ rooms(部屋) - 数えられない名詞を変化させていないか?
coffee(1杯のコーヒーと数えるときは a cup of coffee) - 「a/an + 形容詞 + 名詞」の順番が作れているか?
- 2語以上からなる形容詞を名詞の後ろに置いているか?
a restaurant famous for Italian food.(イタリアンで有名なレストラン) - 「It is 形容詞 for 人 to 動詞」を使った場合、動詞は原形か?
原形とはなにも変化させていない形のことです。
Be動詞でいえば、beが原形で、is/am/areは現在形です。 - 「prefer A to B」(BよりもAを好む)の語順は適切か?
TRANSLATION POINTS
英語にできない表現がある場合は、そもそもの日本語から変えてみるといいですね!
- 「寝れる」「楽しめる」などは「can(~できる) +動詞」を使います。
- 「~を楽しむ」は「enjoy ~」、「楽しむ」「have fun」です。
- 「いつも行う動作」は「現在形」(動詞の変化なし)です。
EXAMPLE WRITING
わたしはお気に入りの場所として「スタバ」を選びました。(最近はタリーズのほうが多いんですが)ここではいくつか新しい表現も混ぜています。まずは意味を推測しながら英文を読んでみてください! 意味が分からい文は和訳と照らし合わせながらチェックです!
WRITING TOPIC No.02
What is your most favorite place?
- あなたのいちばん好きな場所はなんですか?
EXAMPLE
There are a lot of favorite places around Tokyo, but I like Starbucks the most of all. It is a café famous for relaxing music and space. There are two reasons for my opinion.
First of all, the stores of Starbucks are everywhere in Tokyo, so I can feel relaxed in any areas of Tokyo.
Secondly, there are usually charging points. It is sometimes necessary for me to charge my laptop for work.
That is why my most favorite place is Starbucks. (80 words)
東京周辺にはお気に入りの場所がたくさんありますが、私はスターバックスが中でも一番好きです。スタバは、リラックスできる音楽と空間で有名なカフェです。私の意見には2つの理由があります。
はじめに、スターバックスは東京のどこにでもあります。だから、私は東京のどのエリアでもリラックスすることができます。
2つ目に、たいていそこにはコンセントの差し口があります。仕事のためにパソコンを充電することが私には時々必要なんです。
そういうわけで、一番好きな場所はスターバックスです。
これにてChapter 3は終わりです。次のChapterからは、本格的に英作文の練習が始まります! 英作文の流れはつかめたでしょうか?やっぱり難しいと感じるでしょうか?表現や単語の選択に苦戦しているかもしれないですが、語学は一朝一夕で身につくものではないので仕方ないところでもあります。
でも、Chapter 4のレッスン8個に取り組んでいくうちに、少しずつ抵抗感はなくなっていきますので! これからもがんばりましょう!