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Chapter 3-2 すべてに必要な6つの要素を覚えよう

ざっくりざっくりとは言え、気にしなくていいのは英文法の細かいところなんですね。ある程度の長さの文章を作るには、大きなカタマリをきちんと作る必要があります。こちらのの図を見てください。

6つの枠が縦にならんでいますね。英検3級から2級の英作文では、この6つの要素が集まって、はじめて1つの作文の作文になります。(準1級と1級では、もっと書きますよ!)

※2022年より、3級から1級すべての構造の組み立て方を「しろくま式 ロジックテーブル」に統一しました。

水色の四角(主張と結論)は、エッセイの最初の要素と最後の要素です。主張の正当性を明らかにする文章は、この水色のなかに挟まれている灰色の枠の中に入ります。それが主張を裏付ける理由と、そのような理由を示す根拠です。

これらはたいてい、英検3級から2級の英作文では、2つずつ述べることになります。50words目安の英文でしたら各要素につき、1行あれば十分です。

30 words程度を求められる高校入試や英検3級の英作文でも、理由を2つ述べるのがふつうです。

検定・試験のために英作文にチャレンジする方は、この6つの要素を書ききることを最優先にしてくださいね。

目安の文字数は足りないと減点対象になりますが、多い分には問題ないです。型にはまった英文を書こうとするとどうしても長くなります。でも定型文の量が多いだけですので、ミスが増える心配はありません。

そのため本書では、初心者向けのテーマでも目標語数を多めに設定しています。

 

あと、英作文を書くときの「時間」ですが、最初から制限時間を決めて書こうとすると、思うように書けないまま終わってしまい、消化不良になるかもしれません。あまり作文をした経験のない方はまず時間を気にせずに、自由に書いていきましょう。(このとき辞書を使うのはNG! 知っている単語だけで書きましょう!)今後の目安のために毎回、時間をはかることはおすすめします。

最初の5トピックに取り組んだくらいから、自分に制限時間を設けてみましょう。目標タイムは、これまでの自分が使った時間よりも「マイナス30秒」です。重すぎる「圧力」って気持ちが萎えちゃいますね! 慣れるまでは自分にとことんやさしくいきましょう。(課題をやらないなど、甘やかすのとはまた別ですよ!)そうすることで無理なく時間制限に対応できるようになると思います。

ある程度テキストを進めたら、過去に書いた作文を、別の内容で、もっと短い時間で書き直すのも1つの手です。最新のものと見比べて、どんな変化があるか、たとえば、語彙力は上がっているのか、前によくしていたミスは減っているか、などを確認するとおもしろいですよ!

WRITING TOPIC No.01

What is your most favorite food?
- あなたのいちばん好きな食べ物はなんですか?

ついに、作文です! TOEICやTOEFLで300 wordsが課題の方も、最初は「自分にまつわるトピック」から挑戦して肩慣らしをしていきましょう。英語表現よりも、思考力と構成力を身につけることが目的です。

実際に、構成力を身につけるだけで英検準2級や2級でものすごい点数があがる生徒が多いんですよ! それくらい文章の「中身」が大事なんです。

とはいえ、「なにから始めるんだっけ?」となってしまっている方もいるかもしれないですよね。実際に取り組む前に、これまで学習した手順をチェックリストで再確認します。まだ英文を書き始めなくてOKです! 細かい手順や表現は次のページから説明しますね。

 

• 「お気に入りの食べ物」を選ぶ。
※ウソでOK! 英語で書けるものを選ぶ!
• それに対する理由を2~3個考える。
• それぞれの理由に対する根拠を考える。《主張に対して矛盾のないように!》
• その中から比較的「英語で表現しやすいもの」を選ぶ。

 

「食べ物」や「お気に入りの食べ物」を中心にして、マインドマップを作りましょう!もし作り終わったものに個人情報が載ってなければ、twitterから「#しろくまマインドマップ」というタグをつけて写真を見せてください! アカウント名は @ShStSession です。

「マインドマップってなんだっけ?」となってしまった方、Chapter 1-2を復習してみてください。マインドマップについて説明しています。

1. あなたの主張

1つめの要素では「あなたの主張」(=もっとも伝えたいこと)を述べます。今回は「一番好きな食べ物は…です」ということを伝えられればOKです。

30 words程度ならこの1文のみで十分なのですが、せっかくなので学習したものを活用していきたいですね。主張の前に「前置き」を置きましょう。ちなみに、指定されたwordsが多いほど、前置きも長くなっていきます。今後長い作文を書くときのための予習として、とりあえず置いておきましょうね。

• 《前置き》There are a variety of As in ~. (~には色々なAがあります)
• 《主張》To me, / In my opinion,(私の意見では)

この2文を「主張段落」(英作文の最初の段落)に置きます。例えば、以下のように作ることができます。

(例)
There are a variety of foods in Japan. To me, sushi is the best food.
日本には色々な食べ物があります。私にとっては、寿司が一番です。

今回は範囲を日本にしぼっています。上では例として、日本の食べ物のなかから「寿司」を選びました。もっと広い範囲(アジアや世界など)にしてもいいですし、狭い範囲(大阪や北海道など)にしてもいいです。

ここで日本を選んだ人は、1つだけ気をつけることがあります。「日本語のローマ字表現」を使ったら「それがなにであるかを英語で説明する」必要があることです。英語で書く以上、読み手には外国人を想定しています。マイナーな外国語の表現は説明しないと伝わらないですね。「sushi」と言われて分からない人はあまりいないと思いますので、必要ないかも? けど、他の日本語表現を使うときは気をつけてくださいね! 

でも念のため、チェックします!あなたは寿司の説明を英語でなんと言いますか?

“Sushi is a cold food with raw fish on rice.”(寿司はごはんの上に生の魚が乗った冷たい食事です)など表現できますが、なんだか難易度が高そうですよね。

ということは、はじめから英語で言える食べ物を書いてしまったほうが間違いも減って楽ですね。ここでのポイントは、本当に好きなものではなく、英語で書けるものを選ぶ、ですね。カレーライスならシンプルに英語にできます!

せっかく軍艦寿司を描いたけど、“To me, curry rice is the best food.” ですすめていきます!

 


 

2. あなたの主張を裏付ける理由

2つ目・4つ目の要素に「主張に対する理由」があります。「なぜそう思うのか」ということを2つ書けばいいんですね。PART 1の終わりで「寿司」からアイディアを変更する流れになったので、ここからは「カレーライス」を元に作っていきます。

では、カレーライスを好きな理由はなんでしょうか? 私はこれを書きながら、「スパイシーで元気が出る」とか「野菜を摂れる」とかが頭に浮かびました。食べる側ではなく、作る側の目線に立って考えると、「安く簡単にたくさん作れる」「日持ちする」とかもいいですね。

理由を書き始める前に、いくつの理由があるのかを英文で明らかにします。今回は2つ!

• I have two reasons.(2つの理由があります)
• There are two reasons for this.(これには2つの理由があります)

その次に、1つ目の理由は…2つ目の理由は…と順序立てて話すための表現を使います。以下のような表現が使えます。

• First, (Second,) + 理由の文章
• For the first(second) reason, + 理由の文章
• The first(second) reason is that + 理由の文章

これらをベースに作った例文がこちらです!

 

EXAMPLE

I have two reasons for this.
これに対し2つの理由があります。
For the first reason, curry rice is spicy, and it makes me energetic. 第一に、カレーライスは香辛料が効いていて、私を元気にさせます。
For the second reason, people can eat a lot of vegetables in it.
2つ目に、カレーライスでは、たくさんの野菜を食べることができます。

1つ目の理由には「me」(私)、そして2つ目の理由には、「people」(一般的な人々)を使いました。自分だけの体験や気持ちを話すときは「私」、自分以外の人にも共通していることを述べるときは「一般的な人々」を使う、と覚えておいてくださいね!

この使い分けは慣れるまで間違いやすいんですが、少しずつ意識していってください。英検3級のトピックであれば基本的には「自分のこと」のみ説明すればいいので、「I」や「me」を使用します。それ以上の級では一般的な人々を主語に使う英作文になります。

1. 理由の深堀ー具体例の提示

3つ目・5つ目の要素は「理由の深堀」です。具体的に「どんなものがあるか」や「どんなことに良い/悪い効果があるのか」、「どんなことができるのか」などを書くことで、その理由の正当性を高めます。読み手のことを説得できる文章を目指すということです!

先ほど書いた理由を見てみましょう。
① For the first reason, curry rice is spicy and makes me energetic.
② For the second reason, people can eat a lot of vegetables in it.
このそれぞれに、「根拠として」もう1文追加していきます。

①では「スパイスが効いてる」⇨「元気がでる」ということがポイントですね。「どんなことをするのに効果的か」を書くことができると思います。

• It has a good effect when people …
あなたが…ときに、それはいい効果を持っています。
• It is good to have it when people …
あなたが…ときに、それを食べるのが良いです。

②では「たくさんの野菜を摂取」とありますから、「具体的にカレーの中にはどんな種類の野菜があるか」、しかも「それらは健康に良い」と書くことができます。

• For example (instance), there are … in it.(例えば…があります)
• They are good for ….(それらは…にとって良いです)

EXAMPLE

I have two reasons for this.
For the first reason, curry rice is spicy and makes me energetic.
It is good to have it when people are tired or sad.
人々が疲れていたり悲しいときに、それを食べるのが良いです。
For the second reason, people can eat a lot of vegetables in it.
For example, there are carrots, eggplants, and onions in it. They are good for their health.
例えば、人参、ナス、玉ねぎなどがその中に入っています。それらは健康に良いです。

1. あなたの主張の再提示ー結論

6つ目の要素は「結論」です。「結局なんということを主張したかったのか」というのを、改めてもう1度示すところです。「主張」と同じ内容を、できれば少し表現を変えて書けるといいですね。主張のパートでは以下のような2つの文章を作りました。

There are a variety of foods in Japan. To me, curry rice is the best food.

この文章のなかで、黒い部分は「前置き」でした。ですから、この部分は結論では省きます。青い部分だけ(主張)を言い換えてもう1度書けばOKです。今回は以下のように言い換えることができます。

• The best food to me is curry rice.
• My most favorite food is curry rice.
• Curry rice is nothing but the best food for me.
寿司は私にとって最高の食事以外のなにものでもない。

言い換え終わったら、「結論」を示すフレーズを先頭にくっつけましょう。

• That is why I believe that + 言い換えた主張の文章
そういうわけで、私は…だと信じています。
• In conclusion, + 言い換えた主張の文章
結論として、…。

EXAMPLE

I have two reasons for this.
For the first reason, curry rice is spicy and makes me energetic.
It is good to have it when people are tired or sad.
For the second reason, people can eat a lot of vegetables in it.
For example, there are carrots, eggplants, and onions in it. They are good for their health.
That is why I believe that curry rice is nothing but the best food for me.
そういうわけで、私にとって寿司は最高の食事だと信じています。

作文に必要な6つの要素(主張・理由1・深堀1・理由2・深堀2・結論)を完成させることができました!Chapter 5の50語程度までなら、以上の表現を覚えておけば大丈夫です。70~300語程度の作文にはこの基本を土台にして、プラスアルファで文章を加えていく必要がありますが、章を進めていけば自然と長い文章を書くようになっていきます!

実は、今回作った英作文は92 語あるんです。長さだけで言えば、英検2級の目安語数ですね。(3級は30語、準2級は50語、準1級は120~150程度です。)簡単なトピックでも、今回のように定型文を使って書いていくことで、級が上がっても安定して一定量の文章が書けるようになります。

もちろん、級が上がるとトピックの内容が難しくなるので、より広い視野で物事を考える力が必要になります。食べ物では「食べる側」と「作る側」の視点がありましたね。このように、1つの物事にたいして2つ以上の異なる視点を持つようになるといいですよね。

 

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