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Chapter 2-4「情報の追加」を示す論理展開をトレーニング!

3つ目の論理展開の方法は「情報の追加」です。「詳しい情報を書き足す」ということですね。ふだん文章を書かない人は、本当に最低限の情報しか書かないことが多いんです。夏休みのことを聞いても、「私はお祭りに行った。楽しかった」で終わってしまうんですね。読んでいる側は、それだけだと情景を思い浮かべることができないんです。たくさん質問をしたくなってしまいます! 主張を支えるための体験談としては、質問が溢れ出るくらい簡潔すぎる文章では説得力が足りないんですね。

どれくらい詳細に書けばいいでしょうか? たとえば、「たくさんの人が賛成だ」と言われるよりも「この会場にいる100人中の98人が賛成だ」と言われたほうが納得しますよね。もう1つ例えると、「コスプレのイベントは世界中で行われている」と言われるよりも「コスプレのイベントは中国やフランス、アメリカなど、世界中で行われている」と言われたほうが、大陸をまたいでいて本当に世界中なんだ、と思わせることができますね。

2018年の夏に名古屋で行われた世界コスプレサミットでは、38の国と地域が参加し、メキシコが優勝していたりするようです! 気になる方は検索してみてくださいね。

さて、もしここで、わたしが「コスプレイベントで北アメリカ大陸が優勝した」とだけ書いたら、みなさんにコスプレ大会の規模の大きさが伝わっていたでしょうか? ざっくりしすぎていて、きっと難しいですね。

このように相手を納得させるには表現できるかぎり具体的に情報を追加していくといいんですね。「5W1H」にのっとって考えていくとやりやすいでしょう。

先程のコスプレサミットの例でいくと、「だれが」(メキシコ)、「だれと」(38の国と地域)、「なにを」(世界コスプレサミットを)、「いつ」(2018年の夏)、「どこで」(名古屋で)という要素が詰まっていました。

書かれてはいませんが、理由は「世界一のコスプレイヤーを決めるため」でしょうか。決める方法は「投票」や「審査員」などが考えられます。

どこまでが必要な情報なのかは、書いているトピックによって変わってきますから、その都度、情報の取捨選択を行う必要があります。

さて、おそらく具体的に書くべき内容は分かっていただけましたか?次は、これらの情報を、どのようにして具体的に文中に書き込んでいけばいいのかを学んでいきましょう。さまざまな表現がありますので、ことばの長さやスペルの難しさを考慮した難易度順に、3段階にわけて、それぞれ紹介しますね。

1. 動詞の後に前置詞句を置く

一番簡単な方法は、文章の終わりに「前置詞」のみを使って文末に書き足していく方法です。さきほど出てきた生徒の夏休みの思い出「私はお祭りに行った」(I went to a festival.)に対し、前置詞句をもちいて、できる限り多くの情報を加えてみましょう。

I went to Niigata with my friends by train in August for the famous fireworks festival. 
私は8月、友だちと有名な花火大会のために、新潟県に電車で行った。

やや無理やり感がありますが、1文に詰め込むことができました。

特に高校入試や英検3級の英作文では、思い出や習慣的な自分の行動を説明するケースが多いので、このように補足を付け足せる力はとても役立ちます。

前にある動詞(ここではwent)や、後ろにつづく名詞とのつながりで、同じ「場所」や「時」の情報でも、使う前置詞は変わります。前置詞と名詞の組み合わせは、下記の表を参考にしてください。

ポイントは、「前置詞」のうしろは必ず「名詞」がくるということです。

EXERCISE

日本語を参考に、並び替え問題に取り組みましょう。

Q1.  私たちの新しい事務所は2015年の4月にオープンした。
(office / new / in / 2015 / opened / April / our).

Q2.  その会議は12月6日になる予定です。
(6 / the / will / meeting / December / be / on).

Q3.  私は昨日、トム(Tom)が街で彼女と一緒にいるのを見た。
(town / saw / his girlfriend / with / I / Tom / yesterday / in).

Q4.  彼は彼の車で私たちをドライブに連れて行ってくれた。
(his / adrive / in / for / car / us / took / he).

Q5.  私は昨日バス停であなたのことを待っていました。
(yesterday / waiting / was / for / the / bus / I / you / stop / at).

Q6.  私の両親は飛行機でヨーロッパに旅行した。
(by / my / air / parents / to / traveled / Europe).

Q7.  私はあの新しいペンで彼女に手紙を書いた。
(that / to / wrote / a letter / new / pen / I / her / with).

ANSWER

Q1.  私たちの新しい事務所は2015年の4月にオープンした。
(office / new / in / 2015 / opened / April / our).
Our new office opened in April 2015.
[考え方]
①2015年4月は月の情報になるので「in」を使って表します。

Q2.  その会議は12月6日になる予定です。
(6 / the / will / meeting / December / be / on).
The meeting will be on December 6.
[考え方]
①12月6日は日にちの情報になるので「on」で表します。

Q3.  私は昨日、トム(Tom)が街で彼女と一緒にいるのを見た。
(town / saw / his girlfriend / with / I / Tom / yesterday / in).
I saw Tom in town with his girlfriend yesterday.
[考え方]
①広範囲と考えられる場所は「in」、一緒にいる人は「with」で表します。

Q4.  彼は彼の車で私たちをドライブに連れて行ってくれた。
(his / adrive / in / for / car / us / took / he).
He took us for a drive in his car.
[考え方]
①目的は「for」、誰かの車でというときは「in one’s car」と表します。

Q5.  私は昨日バス停であなたのことを待っていました。
(yesterday / waiting / was / for / the / bus / I / you / stop / at).
I was waiting for you at the bus stop yesterday.
[考え方]
①目的は「for」、点と考えられる位置は「at」で表します。

Q6.  私の両親は飛行機でヨーロッパに旅行した。
(by / my / air / parents / to / traveled / Europe).
My parents traveled to Europe by air.
[考え方]
①行き先は「to」、手段は「by」を使って表します。

Q7.  私はあの新しいペンで彼女に手紙を書いた。
(that / to / wrote / a letter / new / pen / I / her / with).
I wrote a letter to her with that new pen.
[考え方]
①相手が受け取る前提の行き先は「to」、道具は「with」を使って表します。

2. 名詞の前に形容詞を置く

さきほどは文末にどんどん情報を追加していくやり方と表現方法を学びましたね。実は文末に追加していくことで、「~する」動作や「~である」状態を表す「動詞」に対して説明を加えていたんです。簡略化すると、「Aに対して~する」「Aという日に~する」となります。このように、文末に置くおまけの情報(時間・場所・理由・手段)は「副詞」という品詞(ジャンル)のことばです。becauseなどの接続詞のカタマリも副詞の1つです!

様子や状態を補足する説明は、「名詞」(物や人や事を表す単語)にも加えることができます。名詞にたいしておまけの情報を加える場合、それは「形容詞」という存在になります。たとえばあなたは2匹の犬を飼っています。2匹の犬を友だちに紹介するとき、「どんな外見なのか」なのかを説明しますよね。

I have a small black dog and a big brown dog.
私は小さくて黒い犬と、大きくて茶色い犬を飼っています。

太字の部分がそれぞれのdogに対する説明、つまり「形容詞」となります。「小さい」や「黒い」のように、いくつかの特徴を使って1つの名詞を説明する場合、一応順番があるので図にまとめておきますね!

ただ、仮に間違えたとしても、3級~2級レベルの英作文では影響ないと思います。この順番よりも、主語動詞の順番のほうがよほど大事ですよ!

例として挙げたも形容詞+名詞の組み合わせは、「かわいくて(主観的な意見)、小さくて(大きさ)、新しくて(年)、丸くて(形)、黄色くて(色)、アメリカ製で(出身)、木製の(素材)、リラックス用の(目的) 椅子」となりますが、こんなに1度に詰め込むことは早々ないです!

「形容詞」のイメージはこれでばっちりですね? これだけでも十分に「情報を追加」できているのですが、もう1ステップ進みたいと思います。むしろここからが本番です! 

2. 名詞の後に前置詞の形容詞句を置く

この「形容詞」の役割と、さきほど学習した「前置詞」を合わせて使いましょう。これまで出てきた「形容詞」は「名詞の前」に置いていましたが、「前置詞が作る形容詞のカタマリ」は「名詞の後ろ」に置きます。

では「ここから、新宿にある高層ビルが見えます」という文章を作ってみましょう。この場合、前置詞のカタマリは「新宿にある」です。「高層」の部分は「high-rise」という形容詞があります。(高く天まで昇るというイメージが伝わる表現ですね!)

I can see high-rise buildings in Shinjuku from here.

ここから (私は) 新宿にある 高層ビル が見えます。

こうなります!high-riseとin Shinjukuを使って、前後からbuildingsという名詞に対し説明を加えています。これで、より具体的に「どんなビルか」を伝えることができていますね。

EXERCISE

「形容詞 + 名詞 + 前置詞の形容詞」のカタマリを作ってみましょう。
それぞれの語群から自然な組み合わせになるように1つずつ選んでください。「冠詞」(aとan)の選び方
は、母音(a i u e o)から始まる場合は「an」を使ってください。いろいろな種類が作れますよ。

この下に模範解答をいくつか書いておきますが、自然だなと感じる組み合わせであれば◎です!心配になったらgoogle検索をして、ネットで使われているのか調べてみてくださいね。検索する時は、” “(ダブルクオーテーションマーク)で囲みましょう。そうすると、ダブルクオーテーションの中の単語の文字列がそのまま使用されているかを調べることができます。

例:”drama on Netflix”  訳 414,000 検索結果 

ANSWER

an interesting  story about a cat / an exciting story about a cat/ a tragic story about a cat

an interesting book on chemistry / a wonderful book on chemistry

a wonderful member of the soccer club / optimistic member of the soccer club

a beautiful  house with a ref roof / wonderful house with a ref roof

an interesting drama on Amazon Video / an exciting drama on Amazon Video / a wonderful drama on Amazon Video / a tragic drama on Amazon Video

an interesting view of life / a wonderful view of life / a tragic view of life / optimistic view of life

形容詞と名詞、組み合わせレパートリー増えそうですか?いろいろな組み合わせをパズルのように作って練習してみてくださいね🎵これで2-4はおしまいです!

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